腕時計豆知識 |
●機械式時計
昔懐かしい、手巻き、自動巻きの時計。高精度と低価格のクォーツ時計の出現により、なくなってしまうのではと思われていた機械式時計だが、今だに愛好者は多く、最近ではロレックスのブームなどもあり若い人たちの間でもこの時計のファンが増えている。
機械式時計の魅力
機械式時計の奏でる、チッチッチという音とそれに合わせて動く秒針。クォーツにはない魅力である。
毎日手でぜんまいを捲かないと止まってしまう手巻き時計。
手に着けることにより、自分とともに動きつづける。自動巻き時計。
同じ時を刻む、自分とともに生きるという表現がぴったりの時計。それが機械式時計。
そんな機械式時計と長く付き合っていくためには、定期的なメンテナンスが必要になってきます。
三年に一回、最低でも五年に一回は、分解掃除をしておく必要があります。
分解掃除の料金は時計の種類やメーカー、修理する店によってまちまちです。
当店の修理料金は時計修理料金表にてご確認下さい。
買ってから一度も分解掃除をしていないけど、きちんと動いているから、分解掃除は必要ない、と思っている人も多いが、機械式時計という構造上歯車の心棒と受石の間は、絶えず摩擦が起きていて、受石についたほんの僅かな油によってスムーズに動くようにしているのです。油の量というのは多すぎると他に流れてしまい、少ないとすく゛に無くなってしまいます。そのバランスが大切になります。きちんと油がついていたとしても、その油が乾いてしまうのが、約三年になります。したがって分解掃除も三年に一度必要なのです。それをしないで使っていると油の切れた状態で動くことになるので、歯車の心棒がだんだん減ってきてしまいます。最終的に動かなくなるまで時計にもよりますが、十年ぐらいは動きます。しかしそうなってからでは、減ってしまった部品を全部交換することになるので、修理料金も高くなりますし、メーカーの部品供給が終わってしまっていた場合、最悪修理不能になってしまうことになります。
止まったり時間が狂う前に三年に一度は分解掃除を
そうすれば、機械式時計は、あなたのよきパートナーとして生き続けることでしょう。